ご 挨 拶
昭和51年、53名の園児で開設した旭川あゆみ幼稚園から数えて、35有余年が過ぎました。その間核家族化、少子高齢化、就労形態の多様化など、社会情勢は大きく変貌しました。子育てをする親たちの閉塞感や不安、悩みも多様となり、常に子どもたちが犠牲になる傾向にあります。子どもが、子どもらしく、元気で笑顔いっぱいに仲間と群れになって関わる環境が必要となり、地域の人々と互いに信頼しあい、常に子どもたちに関心を持ち、常に子どもたちの立場から物事を発想する環境を作っていかねばなりません。それは私たち大人の使命です。
当学園は、乳幼児から児童まで自立、自主性の確立を目指し、切れ目のない支援、援助を展開してまいりました。平成23年4月、地域子育て拠点事業の一環として、幼児・児童総合支援施設“ひなたぼっこ”を創設しました。
ノーベル文学賞受賞者・タゴール氏の「子どもは全て神が絶望しておられないことを伝えるために、この世に使わせた使者である」との言葉があります。子どもたちが育ちゆく環境や社会を、多くの大人が協力し合いながら作り上げていく必要があります。
今ここに、学校法人川畠学園と、社会福祉法人旭川聖会が所有する2万2,400平方メートルの敷地に乳幼児から高齢者まで、日常的に交流できるができたことに感謝申し上げ挨拶と致します。
教和会グループ 会長 川畠 教孝